一期一会
先週のラジオ「安住紳一郎の日曜天国」で、「昔感動した恋愛小説をあらためて読み返してみたら、こんな2人上手くいく筈がないと冷めた感想になった」旨の投稿が面白かった。同じ小説を同一人物が読んでも、過去と現在で受け取り方が変われば別物になってしまう。社会はそれを同一と見なすが、作品との出会いは一期一会だ。
デジタル化が進み、音楽再生装置は常に同一データを寸分違わずの波形で再現出来るようになっても、去年と今年、昨日と今日だって同じ曲は毎回違って聴こえている。聴き手の体調や心は常に異なるからだ。そうであるから楽しめる、とも言える。
なんて事をKIRINJI『crepuscular』を聴きながら思ったりした。