Cafe de Kurie

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スバル新型WRX S4発表

もはやここまでドライビングプレジャーを語れるクルマは昨今とても贅沢であり、嗜好品であろう。腕時計を持たない事が珍しくも無いこの時代に、メカニカルウォッチを所有する事に近い。いや、この場合はG SHOCKのハイエンドモデル、といったところか。

スバル新型WRX S4が発表された。
カニズムがどうこうの説明より先ずは試乗youtube動画を観た方が本質がわかりやすい。

youtu.be

優れたパワートレーン×優れたボディと足まわり×優れた車両制御がもたらす走りは圧倒的だ。リアタイヤ軽く滑らせながらアクセルオンのままスイスイ曲がり、立ち上がっていけるのだ。プロ中のプロフェッショナルでなくとも。私のような凡人には性能の片鱗さえも使いきれない。性能の高さがもたらす圧倒的な余裕ぶりを楽しむ感じになるんだろう。

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エンジンは新開発2.4LBOXER直噴ターボDIT。CVTもこのエンジンに合わせた新開発CVTだ。今回出力は275ps/5600rpm,375N/2000-4800rpmと先代と発生回転数は変わらず定格値が10%程度ダウンした。

しかしそれは問題では無い。腕の立つ人間がサーキットを全開走行しない限りは。たとえワインディングロードであっても、日本で最大出力発揮する機会なんてない。むしろ常用域での過渡特性が命だ。自分がアクセルで表現した通りにクルマがどれだけ応えてくれるか、思ったタイミングで思った通りの加速で応答してくれるのか。

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 その点において先代からしっかり別物なのだろうと想像できる。大排気量化し燃焼改善も行った新ボクサーエンジンは右足の動きに対し素早く、そして滑らかに応えてくれるはずだ。
 ボディも素晴らしい。わざわざ骨格だけ先に組んでから外板を取り付けるようにしてまで組み付け精度に拘った環状骨格ボディだ。圧倒的ボディ剛性がサスペンションを設計通りにしなやかに機能させ、速く快適な走行を可能にしているはずだ。

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 エクステリアが物議を醸しているようだが、悪くないと感じている。下部を大胆に樹脂にすることで、ワイド感や重心の低さ、そしてギア感がいい具合に出ているし、サイドから見るとボディが薄く見えてスポーティだ。同様の工夫をマツダがCX-30でやっていたりする。

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こんなハイパフォーマンスカーが400万円から購入できるのはバーゲンプライスだ。そして今後電動化から免れない運命を鑑みるに、この価格でコンベンショナルな高性能エンジン車を新車で買える最後のチャンスであろう。欲しい。。。